堅牢な地盤
支持地盤は、東京礫層と呼ばれる、1万年以上前に堆積した強固な地層。密度の高い砂礫で構成され、地盤強度を示すN値は最高レベルの50 ~ 60に達します。また、関東でも屈指のこの堅牢な地層までわずか約20mで届き、比較的短い基礎杭で支えることができるのも、地盤の質の高さを物語っています。 杭基礎工法
杭基礎工法とは、堅牢な地盤まで杭を打ち込み、地震による倒壊や損傷を防ぐ強固な構造躯体を実現する工法です。 日本最大級の大型杭
高さ約169m・地上49階建ての超高層タワーを支えるために、強固な地盤に打ち込まれたおよそ81本の拡底杭。 ダブルチューブ構造
住棟を支える柱と梁を、建物外周部と中央部にチューブ状に集約したダブルチューブ構造を採用。 小さく遅い地震時の揺れ
地震が起こったとき、家具などが倒れる要因は地震時の加速度です。「グローヴタワー」の固有周期は3.28sec。対して、12階の建物の固有周期は0.82sec。地震時に受ける加速度は中層建物の受ける加速度よりも小さく、特に高層階では約1/2。また、建物の変形度合いも中層建物より小さいというシミュレーション結果があり、より小さくゆっくりと揺れることが想定されます。 高強度鉄筋・高強度コンクリート
「グローヴタワー」の構造躯体に使用されるコンクリートの強度は、最大70N/mm2(1m2に7,000トンの力が加わるまで崩壊しないという強度)。これに最大直径約41mmの高強度鉄筋を効果的に組み合わせたフレーム架構により、横方向の力・縦方向の力にも耐える粘り強い耐震フレームを実現しました。※1 ~ 8F部分のみとなります。 鉄筋のコンクリートかぶり厚
コンクリートの中性化が極度に進むと、コンクリートの中の鉄筋は錆びやすくなり、堆積の増加によるコンクリートの破損を引き起こします。その対策としては、鉄筋を包むコンクリートの厚さ(かぶり厚)をより多く確保することが有効です。「グローヴタワー」では、最大55mmの設計かぶり厚を確保し、劣化対策に務めています。 変形基準値を約20%上回る設計値
超高層ビルの設計は、大きさの異なる2つのレベル(レベル1...「稀に発生する地震」、 レベル2...「数百年に一度程度の極めて稀に発生する地震」)の地震力に対して、耐震安 全性を確認します。レベル2に対して、通常の超高層住宅建築物がめざす層間変形の基準 値は1/100以内であるのに対し、「ケープタワー」は1/120以下という値を保っています。 通常の超高層住宅建築物がめざす地震時の建物の揺れに対しての変形基準値を約20% 以上上回る設計値であり、極めて稀に発生する地震が起きた際も、通常の超高層住宅建 築物よりも揺れが少なくなります。
|
高耐久・高強度の100年住宅を実現するために、最高ランクのコンクリートが構造躯体に使用されています。 | 居室のすべての開口部には断熱性と遮音性がすぐれた二重サッシが使用されています。 | 外壁には遮音性の高い120mmのALCコンクリートを使用し、静かな生活環境に配慮しています。 | 通常は200~300mmが一般的な床スラブ厚(床面コンクリートの厚さ)を最大330mmも確保。子供が床で飛び跳ねたような衝撃音を防ぎます。 |